動植綵絵
動植綵絵 全30幅

『動植綵絵』(どうしょく さいえ)は、今年生誕300年をむかえる、近世日本の画家・伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の代表作の一つです。

『動植綵絵』は釈迦3尊像と朝に京都相国寺に寄進され、寺で毎年公開されていたが明治時代に『動植綵絵』皇室に献上されめったに見られなくなってしまいました。

この『動植綵絵』は
2016年絶対に見逃せない美術展として開催される
2016年ゆかいな「若冲・めでたい大観」という美術展で観ることができます。

生誕300年として若冲代表作がずらりと並ぶ伊藤若冲の作品のなかでも異色の作品として人気が出そうです。

2016年ゆかいな「若冲・めでたい大観」
-HAPPYな日本美術-という美術展で見ることができて嬉しいですね。

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『動植綵絵』とは

 

『動植綵絵』は伊藤若冲によって
江戸 時代中期にあたる宝暦7年頃(1757年)から明和3年(1766年)頃にかけての時期に 制作されたました。絵は30幅からなる動植物を描いた彩色画の日本画です。

数ある伊藤若冲の作品の中でもこれを抜きにして若冲が語れない最高の傑作。
それが花鳥図の連作として知られる『動植綵絵』の全30幅です。

 

動植綵絵,雪中錦鶏図
動植綵絵 雪中錦鶏図

どろりとそた雪に虫食いだらけの葉っぱ
貝や虫やりカエルなどなど
動植物のモチーフがてんこ盛りで描かれて
構図や色彩は大胆だが描写はどれも驚くほど精緻に描かれている。

この連作に画家が途方もないエネルギーを注ぎこんだ事は一目瞭然だとわかる。

動植綵絵,諸魚図
動植綵絵 諸魚図

動植綵絵 公開と展示

伊藤若冲は40歳で
家業を隠居して真っ先にこの大連作に取り組みました。

完成までに10年もの歳月をかけ彼はその全てを寺に寄進しましたが、頼まれたわけでも売り物でもない作品です。

つまり若冲は1銭にもならない絵画に10年かけ、しかも使用した画材は絵の具も特大サイズの絹地も当時の最高級品ばかりです。

コストは度外視、描いたものも描き方も桁外れに自由に描写。
こんなことができたのは、若冲以外は古今東西どこにもいません。

高級画材を惜しげもなくに使ったわけだけではなく、若冲は、その使い方もケタはずれに手が込んでいる。

動植綵絵,老松白凰図
動植綵絵 老松白凰図

「例えば老松白構図の黄金を帯びた美しい羽は黄土で絹地の裏地から彩色し、面から白で細かい羽の模様を描写。

さらに通常は白や生成の紙に貼って仕上げるところ、裏紙を濃淡色にすることで色を引き立たせ

高貴で躍動感の鳳凰を表現している。

若冲の絵は慎重かつ丁寧に遊んでいる。遊び方に「コク」があるのも若冲の魅力の1つです。

仏教に深く消した若冲の信仰心や世界観が声こめられた仏像ともいえます。

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