ゴッホ作,タンギー爺,浮世絵
ゴッホ作 タンギー爺さんと浮世絵

美の巨人たち ゴッホ『タンギー爺さん』の肖像
タンギーの後ろに描かれた日本の雪景色と花魁は何を意味する?
浮世絵に隠された炎の画家ゴッホの本音とは何なのか?

知りたいと思いこの記事を書きました。
宜しかったら読んでいただければ嬉しいです。

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ゴッホ作『タンギー爺さん』の肖像

美の巨人たちで取り上げられたのは
フィンセント・ファン・ゴッホ作の『タンギー爺さん』

『タンギー爺さん』はゴッホのパリ時代の作品で、ロダン自身が買い求めた作品だそうです。

ゴッホの作品も当時は、それほど値段は高くなかったのでしょう。
現在もロダン美術館にあります。

モデルとなったのは画材屋さんの絵具屋さんのジュリアン・フランソア・タンギー

『タンギー爺さん』と呼ばれるゴッホの数少ない友人のひとりで、
そのタンギーの62歳の時の肖像画だそうです。

画材屋のタンギーは、貧しい画家たちを支援していたそうです。

ゴッホもそのたひとりでした。

当時、ゴッホは弟テオの世話になり、絵を描いていました。

タンギーは
やっかいもの扱いのゴッホの面倒を見てくれていたそうです。

ゴッホが、高齢まで生きることができたら
自身(タンギー)じいさんのようになるだろうといっていたそうです。

ゴッホは、自分が影響を受けた日本の浮世絵を背景にして
タンギー爺さんの肖像を描きました。

ゴッホはタンギーの肖像に自分の晩年の姿を描いたのかもしれません。

浮世絵に隠されたゴッホの本音

奇妙な肖像画の謎

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ところで、絵の中に描かれている絵のことをガチウラと呼ぶそうです。

そして、その中に画家の本音が見えるそうです。

ゴッホはタンギーじーさんの絵を3枚書いています。
そして、その2枚の背景に浮世絵があります。

ゴッホのガチウラの浮世絵はタンギー爺さん中に6枚もあります。

ゴッホと浮世絵

 

もう1枚のタンギー爺さんの肖像 ここにも浮世絵が
もう1枚のタンギー爺さんの肖像 ここにも浮世絵が

極東の見知らぬ国、日本の絵に魅了されたゴッホは、浮世絵を
400枚も集めていました。

また、絵の構図など浮世絵をトレースしていたそうです。

タンギー爺さんに描かれているのは

安藤広重 石薬師
葛飾北斎 富嶽百景
日本の女性の花魁の浮世絵
夏の風物詩あさがおなどの6枚

その背景に日本人と四季の移ろいを凝縮していますね。

番組の解説では、この6枚の浮世絵を描いた
ゴッホは、美しい国、人の心、移ろいゆく四季など、それを教えてくれた浮世絵に感謝と尊敬を込めて書いたそうです。

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タンギー爺さんとは何者?

逮捕歴のある、タンギーの意外な正体とは

この絵をゴッホが描いた時にタンギーは
獄中にいたそうです。

タンギーは、政治活動で危険人物とされ自治政府パリコミューンに所属
政府に鎮圧され投獄されていました。

しかし、タンギーは画家たちに優しく接していました。

聖職者を目指していたことのあるゴッホは
弱者に寄り添うタンギーに己の理想をダブらせていたそうです。

自分たち画家を優しく見守るタンギーと自分の芸術に影響を与えてくれた浮世絵
それを描いたゴッホ

タンギーは、孤独な画家が、パリで出会った希望だったんですね。

ゴッホの最後とタンギー

しかし、その後、希望をもとに南仏に旅立った、ゴッホはピストル自殺を図ります。

南仏での出来事は、ゴッホに生きる望みさえ奪い取ったのでした。

寂しいゴッホの葬儀の場にもタンギーはいました。

タンギーはゴッホを最後まで見送った一人だったんですね。

炎の画家が描いた
モンマルトルの守護神それがタンギー爺さんの肖像画だったんです。

現在、タンギーの営んでいた画材屋さんは
浮世絵のギャラリーとなっているそうです。

当時のゴッホを慈しむように今も


フィンセント・ファン・ゴッホ「タンギー爺さん Portrait of Pere Tanguy. 1887. 」 インテリア アート 絵画 プリント 額装作品 フレーム:木製(茶) サイズ:S (221mm X 272mm)

美の巨人たち ゴッホ『タンギー爺さん』
テレビ東京 2016年1月9日(土)

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